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[対談] 株式会社LOHASTYLE
代表綱藤氏・木村氏 × 播戸竜二・松井謙弥

2017.08.21 UP

ビジネスを起こすということ

播戸「お二人が、今の事業を起こすきっかけは何だったんですか?」

木村「前職がウォーターサーバーの会社で、綱藤とも13年前にそこで知り合いました。営業部隊が25人くらいしかいないベンチャー会社で、僕は、まだ大学生。綱藤はアメリカ帰りのフリーターで…(笑)」

「ずっとバックパッカーをしていたんです。懐かしい(笑)」

木村「小さな会社だったのですが、上司がすごく優秀だったこともあり、売上100億円くらいにまで伸びたんです。そして、僕ら二人がそれぞれグループ会社の社長に任命されました。そうこうして社長業を始めたら、これがまた面白くて(笑)
ただ、社外からみれば社長ですけど、実際は事業部長みたいなもの。サラリーマンとしては、これ以上ない幸運なことにたどり着けたものの、トップじゃないもどかしさも正直ありました。30代のこれからの人生を考えた時、『二人でやれば面白い会社ができるんじゃないか』と思って、僕の方が先に会社を抜けて2014年10月に今の会社を起業しました」

播戸「会社を大きくしていく時は難しかったことも多かったと思いますが」

木村「本当に難しかったですね…大変なことだらけでした。仕事はあったのですが、お金も人もいなくて。ベンチャーですからね」

松井「どうやって乗り切られたのですか?」

綱藤「実績を積み上げないと、人もお金も集まりません。とにかく、とにかく必死で働きましたね。それが功を奏して、現在3年目で従業員は70名を超え、ようやく人を育てられる環境も整ってきました。でも、まだ乗り切ったっていう感覚はないです」

木村「まだ乗り切っている最中というか。本当に、今がスタートラインですね。ようやく土台ができたって感じです」

松井「ちなみに何故お水の代理店とかではなくメーカーをされようと思われたんですか?起業される方がどういうことを考えられているのか僕としては気になります」

綱藤「元々、我々は営業会社にいたので、営業には自信がある。とはいえ、販売代理店をやるだけだと、お金は残るけど、それ以外何も残らない。だから、何かを残したいと考えた時に、メーカーをやろうと。前職でも関わっていましたし、人が生きていく上では欠かせない大切なものですし、水がいいなと。大きく変化するものでもないですし、そういうものを事業の幹として据えて、変化の多い商品を枝葉として増やしていこうと思いました。それに商品があると、社員は愛着が湧いてモチベーションが高くなるというメリットもありますね」

経営する上で、一番大切にしていること

松井「サッカーをやっていて、監督やコーチ合わせて、20~30人の人数を一つにまとめ、団結して戦うことの難しさを感じるときがあります。綱藤さん、木村さんの会社は、その倍以上も社員がいて、トップとして、それを一つのチームにまとめていくのはもっと大変だろうと思うのですが、どういうことを気にして、どういうことを社員の皆さんに求めて経営をされてらっしゃいますか?」

木村「確かに難しいところは多いですね。意識的に考えていることでいうと、謙虚で素直で居ようということです。若い営業会社なので、数字が出るとつい鼻が伸びがち。人の話を聞けなくなると成長できないので、素直に相手を受け入れて、相手の気持ちになって考えるってことを自分にも社員にも常に求めています。大変難しいことですが」

綱藤「僕も同じです。あとは誰に対しても誠実でありたい。一度失った信用は取り戻せないですから。トップは特にそうあるべきだと思いますね」

播戸「お二人のその謙虚で誠実なところが初めてお会いしたときから伝わってきて、最初から良い印象しかなくて。ちなみに、僕も今でこそ同じように謙虚でありたいって思いますけど、若い頃はそうではありませんでした(笑)お二人はどうでした?」

木村「いえいえ、若い頃は全然違いますよ(笑)」

綱藤「『お前には謙虚さがない!』って、よく上司に怒られていましたから」

木村「点取り屋タイプのゴリゴリの営業マンだったので(笑)」

 

 

 

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